●03a
なんとなく X11は ゐんどうずや BeOSにくらべてマノレチミディアが充実していないという先入観がありまして、実際わたしも動画鑑賞はずっと ゐんどうずでやってたりしたのですが、このたびようやく各種動画再生ツールをインストールしてみました。
まずは有名なフリーウェアの
xanimです。以前 xanim27070.tar.gzをインストールしようとしたときはうまくいかなかったので、今回は xanim2801.tar.gzを使ってみます。
tar zxfv xanim2801.tar.gz
cd xanim2801 ; mkdir mods ; cd mods
スタティックリンクさせるライブラリをhttp://xanim.va.pubnix.com/xa_dlls.htmlから取って来て、mods以下で伸長します。自分の環境に適したものを取ってきましょう。私の場合は
xa1.0_cyuv_linuxELFg21.o.gz
xa2.0_cvid_linuxELFg21.o.gz
xa2.1_iv32_linuxELFg21.o.gz
のみっつでした。
その後、Makefileをいじります。
デフォルトでは
cc = egcs
になっているので
cc = gcc
と直します。
また、先程のライブラリを読み込ませるために SectionIIIcの部分を
XA_IV32_DEF = -DXA_IV32
XA_CVID_DEF = -DXA_CVID
XA_CYUV_DEF = -DXA_CYUV
#
XA_IV32_LIB = mods/xa2.1_iv32_linuxELFg21.o
XA_CVID_LIB = mods/xa2.0_cvid_linuxELFg21.o
XA_CYUV_LIB = mods/xa1.0_cyuv_linuxELFg21.o
とします。あとは、make ; make install で OK。xanim -filenameで起動します。
次に
MpegTV。これはバイナリ配布なので mtv-1.1.4.tar.gzを解凍して、
mtvp と
mtv を適当にパスの通ったところに置くだけです。全画面表示したい場合はライブラリ voh_sdl.soを /usr/local/lib/mtvp/voh/に置けばいいようですが、私の所ではうまく再生できませんでした。アーカイブに README-Fullscreenなんてドキュメントが入ってましたので、これをきちんと読んでアレすればいいのでしょうけど、うちの計算機では能力的にそもそもアレなので試していません。
どうも MpegTVはライセンシに関する誤解があるようで、「個人は無償」とか「教育機関以外は有償」とか勝手なことを言われてますが、正しくは再生ツールである
mtvp は無償、その操作パネルである
mtv は有償、というのが真実のようです。実際、
mtv で再生していると、60sec.くらいで音が出なくなり、「金を払えダイアログ」が出てきますね。
とりあえず伝説の怪ムービー「
C3B」のオープニングを
mtv で再生すると
こんなかんじです。すんばらしいです。あとは sorenson圧縮をサポートしてくれたら言うことないです。
いまのところ見つけた不具合としては、Afterstepでウィンドウ生成時にサウンドを再生する設定(
*Audio add_window hogehoge.au )にしていると、起動時の一瞬に
play が
/dev/dsp を lockしてしまい
mtvp が音を出せなくなる、というものです。
.steprc で
*Audio add_window hogehoge.au をコメントアウトしなければいけないようですね。
しかしなんちゅうかあれですね、こうしてみると、うっとおしいダイアログをしょっちゅう出してくる「食い付く時計」とかいうのが一番メイジャな動画再生ソフトである「まっこす」が一番マノレチミディアが充実していない気がしてきましたヨ。うひひひ。
●03b
ところで、X用アプリケイションの呼び名ですが、「X」をどう発音するかは人によってまちまちみたいですね。パターンを挙げると
- 「z」系……ぜまくす、ざーきー、ざにめ
- 「eksu」系……えくすいーまくす、えくすあーきー、えくすあにめ
- 「ekus」系……えくしまくす、えくさーきー、えくさにめ
- 「ikus」系……いくしまくす、いくさーきー、いくさにめ
わたしはikus系の発音(いくしまくす)をすることが多いようです。