せいかつのきろく2009年 1月 16日から1日まで by Tonbi_ko
Lastmodify : Thu, 01 Jan 1970 00:00:00 JST (Thu, 01 Jan 1970 00:00:00 GMT)
Powered by 日記自動化システム「日記分子」Ver1.2 ON hatsukari.zenmai.org まだ挙げていなかったような気がするので書いておく。てかいつもはこんなことしないのだが、そろそろ年齢も年齢なので……。 「喋ることは嘘をつくこと、商売するは騙すこと」という誰も否定できない事実をきっちり押さえつつ、大胆過激に行動せよ。 なんだか悪いことを言っているように聞こえるかもしれないが、これはどうしようもない真実だ。人のつくった枠組みの中でしか生きていないとなかなか気付かないことだが、1.世の中はおかしなことでいっぱいだ。2.どんな事でも最初にはじめた奴がいる。という2点から結論を導き出すとこうなってしまうので仕方がないのだ。 結局すたぼろに。心に深い傷を負ったりもした。うう。でも半分も終わってない。来週飲みにいくのだけが最後の希望だ。 さて森見登美彦である。私の若い友人に S君というのがいるのだが、先月の角川文庫広告でレトロなコスプレをさせられていた森見氏がその S君にそっくりなのだ。 わたしは S君のなさけない顔(迷子になった犬に似ている)が大好きで、彼が大事にとっておいた最後の一個のシュークリームを目の前で食べてしまうだとか、最後の一杯となったウィスキーを彼の目の前でわざと机にこぼしてしまうだとか、そういった事を想像してはいつも悦に入っている(この話を聞いた腐女子・M嬢は「一瞬で100回抜いたwww」とけたたましく笑った)。 閑話休題 さて世間では『東大合格生のノートはかならず美しい』なる面妖な本が売れているそうであるが、私が続編を出すのならタイトルはこうだ。 『京大合格生のノートには変などうぶつの絵が描いてある』 このフレーズになにか納得する事のない人はこれ以降の文章を読むのも、森美氏の小説を読むのも無駄であるので、さっさとプレジデントだの日経アソシエだの世渡りの役に立ちそうなビジネス書でも買いに行ったほうがいい。 わたしがこのような核心を抱くようになったもとは当時京都大学に在籍していた故・山村たけゆう率いる「残響塾」であろう。日本の誇る知性である今西錦司先生の元研究室をスウォッティングした「きんじハウス事件」や会誌「残響通信」、映画「記憶力仁義」シリーズなど、賞賛に値するバカばかりであった。その後山村氏は一時商業誌に詩などを書いていたようだが、2002年にお亡くなりになったそうである。氏の業績はインターネット上にて漁るべし。 なお、個人的には愛読していた「残響通信」であるが、私が勤務していた編集部に「売り込み」として送付されてきたときは、あっさり無視してゴミ箱に投げ込んだのもいい思い出である。これは職業人として当然の行為であり、一点の間違いもない行為であったと今でも確信している。 閑話休題 京大農学部修士を出ておきながら「日本ファンタジーノベル大賞」なる奇妙な賞で作家デビュウした森見氏の『太陽の塔』がどのような小説であるかは大体分かっていただけたと思う。わからない人はこんな文章など読んでいないでさっさと書店に走るがよい。420円という時代離れした廉価の文庫である。 ただ気になるのはデビュー作のもつ雰囲気が小林恭史デビュー時のそれに似た雰囲気をもっているという点だ。しかし最近の文庫『夜は短し歩けよ乙女』を見る限り、小林恭史のかかった病とは無縁に見えるので大丈夫だろう。やはり己れの行為を文学であるなど思ってしまう人間は間違いを起こすものだ。 やはり人の作った枠組みなどというものには囚われてはいけない、のだ。
とよくわからない日本語で驚いてしまったりしますが、もう2009年、早いもので開けましておめでとうごいます。考えてみればこのWEBサイヨも始めてから12年かぁ。 ここ数年の時間の早さの原因は、歳を食っただの引っ越しまくってるだのもありますが、一番でかいのはもう3年間年越し夜勤をしてるって事でしょうね。帰省する先もない人間としては同僚に譲るのは至極当然の事かもしれませんが。 ちなみに昨年の仕事納めは12月32日8時、今年の仕事始めは1月4日20時でした :P いろいろ動向をみていると、年度末にはようやく不定期シフト勤務から抜けられそうですが。 もともと不定期休日で土日がつぶれまくってる上に出張2日、客先作業2日、法廷停電のお守り1日、某サーバの本番稼働開始と予定入りまくっております。ぐぅ。いろいろお約束差し上げている方には別途何らかの方法で予定お伝えしますね。 カレンダーと手帳くらいしか用意するものはないのですが、例年にくらべても注文が遅れてしまったのでまだ両者とも未着。 カレンダーはこちら、手帳はハイタイドのリスタンダードRS012にしてみました。昨年はビニールコートのロンニックNX-2を使っていたのですが、今年は麻20%,綿80%の表紙で攻めてみたいと思います。 ほかには特にお正月らしい事はしていません。まぁいつもの事ですが :P 最近のラノベはどうなっておるのか、とふと思い『乙女ケーキ』の帯にも惹句を書いていた氏の代表作などを読んでみる。 そもそもわたしがライトノベルと称されるモノを毛嫌いしていたのは、学生時代に酔っ払って永瀬唯と文芸論で大喧嘩した事があるとか、最初に勤めた出版社の営業の連中が親会社のラノベばかり売って自社書籍を売ってくれなかったとかなどの極めて個人的な理由によるものなので、これは克服しないといけないなぁとは思っていたのです。 実は『子供の本がおもしろい!』の編集の時も「間違ってない大人になるためのビルディング・ロマン」ばかり選んだ結果、日本の近年作品はほとんど選んでおらず梨木香歩だとか岡田貴久子、森絵都などに限り、もっとも「ライトノベルくさい」のは はやみねかおる、くらいだという世界、もちろん長野まゆみなど選ぼうはずもない、といえば本読みの人には大体の雰囲気は分かっていただけるでしょうか。 閑話休題 さて『砂糖菓子……』ですが、ページ数も文庫でわずか200ページと少なく、夜勤仕事の息抜きに読んで40分とかからなかった事は言っておかなければいけないでしょう。とにかくそういう文章です。冒頭あたりの会話文(が、延々と続くのはいわゆるラノベの特徴ですよね、本書はそうではなかったですけど)など、思わず後日原稿用紙に写筆してみて「ああっ、恥ずかしい!」と身悶えしてしまったほど。 お話としては閉塞感に包まれた田舎町、引きこもりの兄、貧しい母子家庭といった世界に住む主人公の前にやってきた「謎の不思議ちゃん転校生」がきっかけで主人公達が新しい明日に目覚めていきますよ、といった正当派ビルディング・ロマン、だけどグロあり暴力あり残酷多めで現実みろや、といった作りなんですが、どーも割り切れない部分が。と思ったらこの話の構造って、西島大介の凹村戦争と極めて類似したスタイルですね。ああ、これがやっぱりセカイ系とか言われるアレ?(時期的にも同じ2004年ですね)など思いましたが、西島よりずっとしっかりと、幼い読者達に向かって真摯に語りかけようとしているのはよくわかります。表現やネタの拙さが気になりながらも終盤はかなりのめり込んで読んでいました。 つまり前置きで話した「間違ってない大人になるためのビルディング・ロマン」選書に入れるかどうかと問われたら、「これはアリだな」と入れていた本であると思います。というわけで、氏の作品で読み応えのある作品をご存知の方はぜひ教えてくださいね。
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