せいかつのきろく2009年 1月 6日から1日まで by Tonbi_ko
Lastmodify : Thu, 01 Jan 1970 00:00:00 JST (Thu, 01 Jan 1970 00:00:00 GMT)
Powered by 日記自動化システム「日記分子」Ver1.2 ON hatsukari.zenmai.org とよくわからない日本語で驚いてしまったりしますが、もう2009年、早いもので開けましておめでとうごいます。考えてみればこのWEBサイヨも始めてから12年かぁ。 ここ数年の時間の早さの原因は、歳を食っただの引っ越しまくってるだのもありますが、一番でかいのはもう3年間年越し夜勤をしてるって事でしょうね。帰省する先もない人間としては同僚に譲るのは至極当然の事かもしれませんが。 ちなみに昨年の仕事納めは12月32日8時、今年の仕事始めは1月4日20時でした :P いろいろ動向をみていると、年度末にはようやく不定期シフト勤務から抜けられそうですが。 もともと不定期休日で土日がつぶれまくってる上に出張2日、客先作業2日、法廷停電のお守り1日、某サーバの本番稼働開始と予定入りまくっております。ぐぅ。いろいろお約束差し上げている方には別途何らかの方法で予定お伝えしますね。 カレンダーと手帳くらいしか用意するものはないのですが、例年にくらべても注文が遅れてしまったのでまだ両者とも未着。 カレンダーはこちら、手帳はハイタイドのリスタンダードRS012にしてみました。昨年はビニールコートのロンニックNX-2を使っていたのですが、今年は麻20%,綿80%の表紙で攻めてみたいと思います。 ほかには特にお正月らしい事はしていません。まぁいつもの事ですが :P 最近のラノベはどうなっておるのか、とふと思い『乙女ケーキ』の帯にも惹句を書いていた氏の代表作などを読んでみる。 そもそもわたしがライトノベルと称されるモノを毛嫌いしていたのは、学生時代に酔っ払って永瀬唯と文芸論で大喧嘩した事があるとか、最初に勤めた出版社の営業の連中が親会社のラノベばかり売って自社書籍を売ってくれなかったとかなどの極めて個人的な理由によるものなので、これは克服しないといけないなぁとは思っていたのです。 実は『子供の本がおもしろい!』の編集の時も「間違ってない大人になるためのビルディング・ロマン」ばかり選んだ結果、日本の近年作品はほとんど選んでおらず梨木香歩だとか岡田貴久子、森絵都などに限り、もっとも「ライトノベルくさい」のは はやみねかおる、くらいだという世界、もちろん長野まゆみなど選ぼうはずもない、といえば本読みの人には大体の雰囲気は分かっていただけるでしょうか。 閑話休題 さて『砂糖菓子……』ですが、ページ数も文庫でわずか200ページと少なく、夜勤仕事の息抜きに読んで40分とかからなかった事は言っておかなければいけないでしょう。とにかくそういう文章です。冒頭あたりの会話文(が、延々と続くのはいわゆるラノベの特徴ですよね、本書はそうではなかったですけど)など、思わず後日原稿用紙に写筆してみて「ああっ、恥ずかしい!」と身悶えしてしまったほど。 お話としては閉塞感に包まれた田舎町、引きこもりの兄、貧しい母子家庭といった世界に住む主人公の前にやってきた「謎の不思議ちゃん転校生」がきっかけで主人公達が新しい明日に目覚めていきますよ、といった正当派ビルディング・ロマン、だけどグロあり暴力あり残酷多めで現実みろや、といった作りなんですが、どーも割り切れない部分が。と思ったらこの話の構造って、西島大介の凹村戦争と極めて類似したスタイルですね。ああ、これがやっぱりセカイ系とか言われるアレ?(時期的にも同じ2004年ですね)など思いましたが、西島よりずっとしっかりと、幼い読者達に向かって真摯に語りかけようとしているのはよくわかります。表現やネタの拙さが気になりながらも終盤はかなりのめり込んで読んでいました。 つまり前置きで話した「間違ってない大人になるためのビルディング・ロマン」選書に入れるかどうかと問われたら、「これはアリだな」と入れていた本であると思います。というわけで、氏の作品で読み応えのある作品をご存知の方はぜひ教えてくださいね。
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