学名 Gekko vittatus、インドネシアの島嶼地域の森林や里山、住宅地などに住むやや大型(最大長30cm程度)の夜行性ヤモリです。
ショップでは値段も安く地味な扱われ方をしていますが、よくよく見ると美しいY字型の白筋、オレンジのきれいな瞳が魅力的です。茶色に白筋のボディ、くるりととぐろを巻かせた白黒横縞の尻尾を見れば、誰もが「ああ、南洋の風景を描いた絵には必ずこんなヤモリが描かれてたよ」と思い出すことでしょう :-)
もちろん野生動物なので、非常事態時の動きはすばしっこいですが、瞬発力があるというだけです。仮にケージから脱走しても、現行犯ならおそらく簡単に連れ戻せるんじゃないかなぁ、と思います。
名前はインドネシア島嶼地域原産ということもあり、かつての大東亜戦争での重要拠点でからとりました。や、別に名前は不要なんですが、このコンテンツを作るにあたり(以下略云々……。
購入は中野の「爬虫類倶楽部」で一体\5800-。とりあえず今のところすこぶる元気で、Mサイズのコオロギをむしゃむしゃ食べ、満足そうにべろべろしたなめずりをしています。
ケージ:
いわゆる「30cm水槽」(W:300,D:180,H:250)を通常通りの置き方で使っていました。ヤシヤモリは樹上性の生物なので本来はもっと高さのあるケージを用意したほうがいいようですが、まだ子供なので我慢してもらっていました。
ケージ:
トリオ社のレプロ450(W:450,D:300,H360cm)というケージを通常通りの置き方で使っています。本当はもう少し背の高いケージが必要なのですが、置き場的な問題で我慢してもらっています。
餌:
Mサイズのフタホシコオロギを週二回ペースで、カルシウムとビタミンのパウダー(トリオ社輸入の「カルシウムwithビタミンD3ウルトラファインパウダー」)をまぶしてから与えています。
床材:
椰子のバーク、というやつでしょうか。3cm厚くらいに敷いています。
立体構造:
フレキシブルに曲がるプラスチック性の「なんちゃって木の枝」をぐねぐねに曲げて入れています。また、ケージ側面にガラスドリルで穴を開けてネジ式の枝も取りつけ、プラスティックの「なんちゃって岩山」を2つ置いています。
シェルター:
特に用意していません。なんちゃって岩山の陰などに住処を見つけているようです。
保温:
棚の上に断熱用のスチレンマットを敷き、その上に「ピタリ適温」を置き、その上に飼育ケージ、という形態を取っています。ケース底とピタリ適温の間は決して密着していませんが、効果はきちんとあるようです。また、ケージ上面の金網にバスキングヒート電球(光を出さないもの)を置いて、外気温に合わせて電源を入れたりしています。
保湿:
現在のところ、霧吹きで二日に一度ほど全体に湿り気を与えています。また、床には水入れも置いてあり、そこからの蒸散も利用しています。
その他アイテム:
温度計湿度計を入れています。また、ハイドロ栽培の植物も適当に置いています。
気候:
上記の設備で、湿度60%〜70%、気温28℃〜30℃(夏季)を実現できているようです。
ヤモリは基本的になわばり争いの喧嘩をする生き物です。ペットショップなどでは一つのケージにたくさんの固体を入れているため、複雑な力関係のなか、牽制しあいながら暮らしているので喧嘩は起こりませんが、2体だけの飼育、3体だけの飼育になると喧嘩が発生しやすいようです。特にオス同士では喧嘩が起こりやすいので絶対に同居させてはいけません。