●29a
X サバクラ(リモートでの)初体験
キャバクラではない。
知らない人のために説明しておくと、Unix等で使われている X Window Systemは、ネットワーク越しによその計算機(クライアント)の GUIアプリケーションを操作できるのである。っていうか、パーソナルなコンピュータの普及により意味が薄れてきたが、もともとそういう目的のシステムなのである。クライアント側で起動されたアプリケーションのウィンドウが手元の端末(サーバ)の画面に表示され、それに対するマウスやキーボードの操作はネットワークを通りクライアントに伝わるのだ。
つまり、そのアプリケーションウィンドウの描画とユーザ操作の入出力のみをサーバが受け持ち、実際の演算などのハードウエア機能はクライアントのものが使われるわけである。
で、俺的には、今回の umitsubame建造により、akegarasをクライアントとして、umitsubameをサーバとするサバクラ動作環境を初めて手に入れたのである(aotokageには X関係のライブラリを入れてなかったのでクライアントたり得なかったのだ)。
で、実際に何がやりたいかというと mp3ジュークボックスである。umitsubameで直に演奏をさせると、マシンパワーを食うだけでなく、PCMサウンドが 1チャンネルしかない ために音楽演奏以外の音(WindowManagerの効果音とか、メイル着信のアナウンス音声とか)が出なくなってしまうのが不満だったのだ。なので、akegarasの SPK outを umitsubameの Line in に繋ぎ、telnetで akegarasにログインし、mp3演奏ソフトを akegarasをクライアント、umitsubameをサーバとして演奏させるのである。
まずは aotokageに ~/.rhost というファイルを作り、umitsubame と記述する。これは umitsubameからの telnetログインのみでアプリケーションを起動するのなら不要ではあるのだが。そして、umitsubameのプロンプトに xhost +aotokage と入力。いちいち入れるのは面倒なので、/etc/rc.d/rc.local あたりにも記述しておこう。これによってaotokageからの接続を許可するのである。
こんなかたちで操作できる。umitsubameのターミナル(一番上)から telnetでakegarasに入り(その下)、そこから xmmsを起動させると umitsubameのディスプレイにウィンドウが現れるのだ。
●29b
がーそ
umitsubameから aotokageに画像やサウンドなどのデータを移送しようとしたら、やっぱり 連続 50MBを超えたあたりで aotokageの NICが固まってしまった。その時点では原因はこれだと思っていたので、早速 ISA用の NICへのリプレイスに取りかかる。ジャンク箱のいくつかの NICから、一番「昔のスタンダード」的な NICである RE2000(商品名シールをはがすと正体は AT1700-T Plus)を選択し、ISAバスに取り付ける。1時間ほど掛けカーネルをコンパイルし認識させるも
データ転送開始 5秒以内に必ずハングアップ
な状態。うみゅう。AT1700は IRQが 9以下じゃないと動かない……という昔のアレはまだ有効だったのか。とはいえ IRQを変更する手だてはない。さっくり諦め、元の VIA Rhimeに戻す。で、再度 BIOSレベルで諸々調整し動かしてみるが、今度は
NICは安定動作するが、大量データ転送時にメモリ食い尽くして kernel panic
な状態になってしまった (^^; 再現性は凄く低いのだけれど、信頼性としては、これはねぇ。うーん、Webサーバとしてはあまり問題ないんだけど、ファイルサーバ、FTPサーバにはお勧めできないなぁ。
●29c
ところで
aotokageは、カーネル再構築後に make modules すると必ずコケる(^^; コケる時のエラーが
"echo" Command not found
などという「ぅざけんなゴルァ!」なものだったりしてルんですが、対処法がさっぱりさっぱりで事実上ローダブルモジュールが使えない。だもんでカーネルが太りすぎないようにさまざまな機能を切り捨てて使っている状態。
みゅう。NICの件も含めて、カーネルのバージョン上げてみるかなぁ。面倒だなぁ。……っていうかもう 486系アーキテクチャは引退させるべきなのかなぁ。
▼29d
なんてことを
やっていたので寝たのは朝 7時(笑) でもきちんと定時出社。
▼29e
ニセ
修羅場まっているので会社にぽ泊まり。で、この日記を書いているのはようやく帰宅した 30日の夕方だったりする。
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